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『新版 不動産鑑定評価の実践理論』
A5判・192頁
定価：3,080円（税込）
ISBN 978-4-901431-56-9 C2034
2007年6月発行
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不動産鑑定評価の拠り所である《不動産鑑定評価基準》の疑問点を詳論。
継続賃料／土地の立体的価値と平面的価値／大工業地／ゴルフ場／特殊な土地利用権／市街地の外周部にある林地などの鑑定評価の実践理論を詳説しています。
【2002年発行（現在品切れ）された『不動産鑑定評価の実践理論』の改訂増補版です。（内容については全体の５割ほど入れ替わり、ページも増えております。】
第１章 不動産鑑定評価の基本概念
１ 鑑定評価の対象としての権利と類型
２ 権利の変動に伴う利益と負担および不動産に属する物
（１）保証金と権利の変動に伴う利益および負担
（２）土地および建物以外で所有権の客体となる物
３ 現況主義と評価条件
（１）現況主義
（２）現況主義によらない場合
（３）現況を明確にするための付記条件
４ 価格時点
５ 正常価格とそうでない価格
（１）特定価格
（２）特殊価格
（３）限定価格
６ 価格に関する諸原則
（１）最有効使用の原則
（２）収益配分の原則
（３）代替の原則
（４）予測の原則と変動の原則
第２章 不動産の鑑定評価における元本と果実の関係
１ 元本と果実の意義
２ 積算法
３ 収益還元法における純収益と割引率
４ 収益還元方式
（１）基本利率
（２）永久還元方式
（３）有期還元方式
５ DCF法
６ 償却前純収益に対応する利回りについて
７ 償却後純収益に係る取引利回りと還元利回り
８ 借入金の利回りと自己資本の利回りおよび一時金の運用利回り
９ 土地残余法の特色
１０ 継続賃料における元本価値
第３章 土地の取引事例比較法と地域要因および個別的要因
１ 土地の取引事例比較法の本質
２ 地価の地域性と標準価格比準法
３ 地域要因とその比較
４ 個別的要因とその比較
５ 標準価格比準法における比準方式
６ 地域要因および個別的要因と価格形成要因
第４章 原価法における建物価格と土地価格
１ 建物と土地との関係
２ 自用の建物およびその敷地と原価法
（１）原価法の価格
（２）建付減価
３ 借家権と土地所有権
４ 借地権付建物の価格
（１）借地権と建付減価および契約減価
（２）借地権付き区分所有建物の建て替えに関する評価
５ 底地価格
６ 建物の敷地利用権と場所的利益
第５章 継続賃料の鑑定評価
１ 継続賃料の特色
２ 一時金と継続賃料
３ 経済事情の変動
４ 差額配分方式
（１）差額の意義
（２）正常実質賃料
（３）新規賃料の決定と差額の配分
５ 利回り方式（継続利回り方式）
（１）利回りの意義
（２）純賃料の意義
（３）この手法の問題点
６ スライド方式
７ 賃貸事例比較法
８ 地代に関するその他の方式
９ 資産支払賃料の調整と鑑定評価額の決定
第６章 土地の立体的価値と平面的価値
１ 立体的価値
（１）立体的価値の概念
（２）区分地上権設定の対価と損失補償
２ 平面的価値
（１）所有者と利用者とが異なるが一体として利用される場合の評価
（２）同一所有者に属する一続きの土地で利用形態が異なる場合の画地の範囲の判定
（３）一画地を構成する各部分の価格と個別価格
（４）所有者の異なる土地が一団地内に介在し現に一体として利用されているか、またはそれに近い状態にある場合において当該地を買収する価格
３ 敷地が分有されている場合の区分所有者の分有敷地の評価
（１）事案の内容と評価の前提
（２）評価の方法
４ 借地の分割
（１）事案の内容
（２）借家権の価値割合
（３）間口の決定
（４）借地の割当て
（５）借地権価格
第７章 大工業地の評価に関する一試論
１ 大工業地の評価方法
２ 純収益の差異をもたらす要因
３ 大工業地の価格の策定
第８章 ゴルフ場の土地の評価
１ ゴルフ場の土地の評価上の問題点
２ 積算価格
（１）積算価格の求め方
（２）素地価格
（３）造成工事費等
３ 収益価格
（１）総収益
（２）費用
（３）建物等の償却費および利潤
（４）土地純収益
４ 住宅地等に転換することを想定して求める価格（清算価格）
５ 試算価格の調整
付記—ゴルフ場（建物を含む一体としてのゴルフ場）の評価の問題点
第９章 特殊な土地利用権の評価
１ 特殊な土地利用権の評価手法の特徴
（１）特殊な土地利用権の特徴
（２）経済的利益に着目する方式
（３）割合方式
２ 高架下使用権の評価
３ 建物所有を目的とする土地の使用借権
（１）使用借権の性格と財産価値
（２）相続税における使用借権の評価
４ 借地法の適用のない賃借権—昭和６２年５月１８日国税不服審判所裁決
（１）事案の内容
（２）裁決の要旨
（３）賃借権の評価
付記・１—地代が著しく大きい場合と小なる場合の借地権の評価
付記・２—通行地役権の評価
第１０章 市街地の外周部にある林地の評価
１ 林地の定義
２ 市街地の郊外にある林地に係る取引と評価手法の特徴
３ 開発方式
（１）販売高
（２）造成工事費
（３）販売費
（４）諸経費
（５）開発者利潤
（６）素地価格
４ 価格の調整
５ 相続税に関連する市街地山林の評価
（１）事案の内容と裁決の要旨
（２）鑑定評価の視点からする検討
索引
新版 不動産鑑定評価の実践理論
江間 博
978-4-901431-56-9
